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院長あいさつ

不安 その四

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  仙台での診察で降圧剤の飲み方を教わりました。テノーミン25ミリグラム1錠を4分割して、血圧が上がりそうな感じがあった時にその4分の1片を頓用で服用する、というものでした。その飲み方を教わったおかげで、その後、高血圧発作に襲われることはなくなったのですが、今度は、頓用で飲む薬が喉に引っかかる感じがしてきた。魚の骨が引っ掛かって気になって仕方がないのと似ている。1錠丸ごとではなく4分の一にすると角があるからひっかかりやすくなって、実際にひかかっているのではないかと半ば真剣に解釈し、なんだか喉が気になって仕方がない。

 そのうちに、喉のところに異物感を感じるようになってきました。そして、喉頭がん、咽頭がん、食道がん、という単語が浮かんできて離れない。たまらず、近所の耳鼻科を受診し、何も異常がないと言われた途端、喉の異物感は消え、薬がひっかかる感じもなくなりました。

 しばらくすると、今度は、胃の調子が悪い感じが出てきました。胃がんではないかとの疑いが膨らんでいくのに耐えきれず、生まれて初めての内視鏡検査。異常なし。ただ、ピロリ菌が発見され、除菌を勧められるという副産物がありました。その気になって一週間抗生剤を服用しましたが、その間も、検査前にあった胃の不調感を感じることはありませんでした。

 仙台に行ったのが7月、近所の耳鼻科を受診したのが9月、胃の内視鏡検査が10月というような間隔だったと記憶しています。胃の内視鏡検査後しばらくすると、今度は、右下腹部に鈍痛を感じるようになりました。大腸がんではないかとの不安から逃れられず、大腸の内視鏡検査。これも初体験。何も見つからないと言われると、右下腹部の鈍痛は嘘のようになくなりました。

 このシリーズの最後は、前立腺癌ではないか、との不安でした。尿の出方が今までと違っているような気がして仕方がない。まっすぐ飛ばなかったり線が2本になったり。最近の変化のように思えて悪い物の存在を示唆しているのではないかとの疑いが消せない。都内の病院にいる友人の泌尿器科医を受診。前立腺がんのマーカーの値が正常範囲内だとの結果がわかるまでの1週間、12月の下旬だったと記憶しています、待つのが辛かったのをよく憶えています。

 以上のように、喉頭がん、胃癌、大腸がん、前立せんがんの不安は、それぞれ、検査結果が出る度になくなり、それと同時に症状もなくなりました。ですが、「不安 その三」で書いた、下腹部の不安は続いたままでした。今から振り返ると、喉頭がんの不安がなくなると、その下腹部から指令が来て胃の症状を出し、胃癌の不安がなくなると、また同じところから指令が来て腸の症状を出す。そんな感じだったような気がします。

 癌ノイローゼは前立腺癌で止まりました。

 今度は、それから1,2年後のことになります。その話はこのブログの「生きているのが辛い」に書きましたが、繰り返します。

 早朝、前夜の酒の醒め際に、不整脈が出ることに気が付きました。気が付いた当初は、昨日飲み過ぎたせいだと、あまり気にしたつもりはありませんでした。ところが、一旦意識したことがきっかけになったのか、酒の醒め際でなくても結構不整脈が起きていることに気が付いてしまいました。前述の循環器内科の友人に電話し「それはよくあることで心配ないと思うよ」と言われて、その時はホッとしたのですが、すぐに、癌ノイローゼの時と同じように、不安が膨らんでいく心理状態に陥りました。「本当に心配ないんだろうか?」「検査しなくてもいいんだろうか?」「ちょっと不整脈の頻度が多すぎるんじゃないだろうか」「心臓に何か疾患があるんじゃないか?」「急に心臓が止まったりしないだろうか?」そして、心臓の動きを常に見張っていて、止まりそうになったら何とか手を打とうと身構えている自分に気付きました。

 結局、もう一度仙台まで行き、診察を受け、ホルター心電図などの検査をし、不整脈はあるが特に治療の必要はないと言われるまで、その心理状態から解放されることはありませんでした。

 

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